2005-01-01から1年間の記事一覧

野ブタ。をプロデュース -訂正-

「最初の3日は泣くけれど、立ち直ってみせる」 前の解釈「1日は修二のため、1日は彰のため、1日は自分のため」は間違いでした。この信子が彰に言った言葉は、もう修二は引っ越したあとでしょうから。 このセリフは、信子は修二が引越してから、実際に、…

野ブタ。をプロデュース -第10話-

回生 第9話で、信子が涙を流したシーンが2回ありました。信子は泣いても涙を流せないはずなのに、あっさり涙を流してしまった。いずれも涙を流しても不自然なシーンではないのですが、実は、涙と同時に信子=雪女という設定も流してしまいました。 雪女が…

野ブタ。をプロデュース -第9話-

あーあ、やっちゃった。 この脚本、犯人はカスミじゃなくても誰でもよかったのです。第5話の終わりで「わたしのおじいちゃんなんだ。助けてくれてありがとう」ってセリフを言わせて、カラスをカーと鳴かせれば、そいつが犯人。 第1話~第5話までの演出や…

野ブタ。をプロデュース -第8話までのまとめ-

このブログに書いた第8話までの記事をPDFにまとめました http://www.geocities.jp/crayon_shinji/

野ブタ。をプロデュース -パンくずの誘い-

信子「できれば一人残らずしあわせになってほしい」 修二「いや、そりゃ無理だろ」 いやいや、そうそう無理でもないのかもしれないのです。掘北さんは、このせりふをとてもやさしく言っています。いつもの信子の低音の口調ではなく、堀北さん自身から発した…

野ブタ。をプロデュース -第8話-

なんか、脚本を信じられなくなりました(笑) 蒼井は信子の逆プロデュースをやってるんですって。なら蒼井の動機はファザコンによるものです。けれど、もう一段仕掛けがあって、それはあの陳腐の代名詞、TBS流“赤い疑惑”。 信子義理父(以下信父)は信子の父…

野ブタ。をプロデュース -月-

「俺はさびしい人間です」 さびしい人間とは?「真夜中のギター」の歌詞にある。さびしがりやとは、愛をなくした人。「さびしくなるね」とは、プロデュースをやめると言われ、信子がいった言葉。修二「もう三人で何かすることってないんだ」。仲間がばらばら…

野ブタ。をプロデュース -再考-

修二の性格付けから始まっている。メロン争奪戦に参加せず。わがままを言ったことがない。ふりかえると、”どっちも選べないってことは、どっちも好きじゃない”、”誕生日を祝われることもケーキも嫌い”と言っている。そして、映像の”あきろめろ(母)” 母のい…

野ブタ。をプロデュース -秋のおわり 冬のはじまり-

今回、それぞれの恋愛関係がはっきりしました。そして、ドラマの季節は秋の終わり。四人ともマフラーをしています。冬という季節がはじまります。 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」 俵万智さんの代表作です。この歌には仕掛けが…

野ブタ。をプロデュース -まり子と修二-

今回、とくにまり子と修二シーンでは、ふたりのそれぞれの心情が丁寧に演出なされていたと思います。演出道具としての扉と窓。ふたりの間にある距離とふたりの体の向きという基本にのっとった演出手法です。 ふたりのシーンは3シーンあって、 (a) 昼、まり…

野ブタ。をプロデュース -第7話-

あきらめる、あきらめないがテーマではありません。今回のテーマは“告白”です。 壁に貼られた「勝手に設定を変えるのは禁止」これ、大ヒント(笑)。誰が誰の設定を変えるのか。“信子”が“修二”の設定を変えた、というのが答えです。 作品のテーマは「私の好…

野ブタ。をプロデュース -第6話 雨、家出-

第6話は、雨で始まりました。なにかの前振りなのでしょうか。同じように雨で始まった第2話は、呪いの人形のお話でした。なるなる。第6話も人形の話でしたね。ノブタ人形・・・ノブタ人形・・・。はっと気付きました。第2話の呪いの人形は、じつは“(髪が…

野ブタ。をプロデュース -第6話-

キーワードは、友達、家出、タイヤキとアンパン、金の裏と表、ほんまもんとぱちもん、結果と過程、とうふとキーホルダー 信子「一生懸命やるのは悪くない」 修二「結果ださなきゃ最悪だろ」 虚業か実業かということです。簡単に儲けた金は簡単に消える。結果…

野ブタ。をプロデュース -花の街-

「花の街」は2ちゃんねるで知りました。2ちゃんねるでレスをつけるのが本当なんですが、長文はいじめられるので、こちらに書きます。 信子が歌っていた「花の街」。なんとも解釈が難しい歌詞の歌です。けれど、シーンにあてはめるのはそんなに難しくはない…

野ブタ。をプロデュース -ふたつ勘違い-

ひとつ目は、修二のナレーション。「勝ちたい」じゃなくて「負けたくない」。相手も「人のしあわせを素直によろこべない奴」だから、とうちゃんじゃない。犯人のこと ふたつ目、ラストで信子とともだちになったのは、同級生の蒼井カスミでした。同級生じゃ“…

野ブタ。をプロデュース -第5話-

本当のことを知っている人がひとりいればいい。けれども、誰でもいいわけではありません。特定の人がひとりいればいいのです。知っていて欲しい(特定の)人さえ知っていてくれればいい、というのが真実なのです。 恋とは、恋する相手に逢いたい、逢って相手…

「やまなし」 クラムボンとは

いきなり核心ですが、クラムボンとはクラム(二枚貝)+ボン(坊や)の造語で「シジミの子供」または「アサリの子供」です。かぷかぷ(笑ってます) クラムボンに関する子蟹たちの会話部分のみ抜粋します 「クラムボンはわらつてゐたよ。」 「クラムボンはか…

野ブタ。をプロデュース -第4話-

何人探しから始めます。 校庭に相合傘を書いた人物をC子とする。C子={マスカラ、袖のボタンをとめていない}。答えは単純明快です。C子=坂東です。C子=A子ではありません。A子はマスカラなどつけていません。 ならば、坂東の犯行動機はなんでしょ…

野ブタ。をプロデュース -犯人像-

信子の制服にブスと書きお化け屋敷のセットを破壊した犯人をA子とする。 (a) 教頭が信子に話していたとおり、気にくわない相手をメチャクチャにしてやりたいと頭の中で考えるのは自由。しかし、考えることと行動にうつすこととの間には、絶対的な違いがある…

野ブタ。をプロデュース -鳥たちの好物-

突然、ひらめきました。鳥たちの好物は“豆”です 豆腐、豆乳(大豆) コーヒー(コーヒー豆) 饅頭(小豆) 味噌汁(味噌:大豆) 焼きたらこ(つぶつぶが豆のアナロジー?) で、もって修二がいつも飲んでいるのは、コーヒー牛乳(混合物) とすると、タイア…

野ブタ。をプロデュース -コウモリとは-

修二を暗示するコウモリ。説話では鳥でもない動物でもない存在です。彰と信子が刈ってかえる自転車のシーン、ススキが羽のようでした。このドラマにはコウモリのほかに、鳥と動物とがいるのかもしれません。(虫もいそうですけど)探してみましょう。 彰、階…

野ブタ。をプロデュース 1話~3話

ううむ、ううむ、凝ってますねぇ。 プロデューサー(企む者)とスポンサー(金を出す者)とクリエィター(創り出す者)の三者のドラマ。 プロヂューサーにはアドバイザー(助言者)付き。 “工事中”のメタファが演出されています。1話冒頭でいきなり工事が始…