2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧
初出 『農民芸術』第一輯 1946年5月 所収 宮澤賢治研究資料集成 第2巻 「二十六夜」誕生エピソードのもうひとつです。このエピソードを見つけたのは最近です。二枚貝説もほぼまとまって、「二十六夜」の成立時期をより裏づけるための資料が、先の資料の他に…
所収:照井謹二郎「宮澤賢治先生にちなんで」花巻賢治子供の会 1998年5月 クラムボン=二枚貝としたとき、「やまなし」が「二十六夜」をデフォルメしたような話であるということに気が付きましたが、その頃、二つの作品のどちらが先に成立したのかが判然とし…
この本は「銀河鉄道の夜」の全生原稿をカラー写真で製版したものです。原稿裏になんらかの記載がある原稿の写真も掲載されています。「銀河鉄道の夜」により深く踏み込みたいと考えている賢治フリークには必携の一冊です。値段もべらぼうではありません。わ…
初出 「宮沢賢治全集」月報第一号、昭和33年7月 筑摩書房 所収 宮沢賢治研究資料集成 第十二巻 誤謬と主張して字句を直すのとちょうど反対の行いをしてしまった方がいます。「雨ニモマケズ」の“一日ニ玄米四合ト”を“一日ニ玄米三合ト”に修正し中学教科書に載…
この本は99.8%宮澤賢治フリークには無関係な本です。しかし、p143の左半分のみは読むに値すると思います。その部分とは嵐山氏が小倉豊文『宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」研究』を拾い読みした部分で、次のように記しています。 私は、ヒドリは東北地方でいう…
巻末の星空の不思議Q&Aというコーナーに、二十六夜がらみで「三体月」という伝承が紹介されています。月の模様が三体の祭神に見えるとか、一種の蜃気楼現象だとか。 ただ、なにしろ富山の蜃気楼よりもめずらしい現象なので目撃者も少なく、 科学的分析に耐…