野ブタ。をプロデュース -訂正-

「最初の3日は泣くけれど、立ち直ってみせる」

前の解釈「1日は修二のため、1日は彰のため、1日は自分のため」は間違いでした。この信子が彰に言った言葉は、もう修二は引っ越したあとでしょうから。

このセリフは、信子は修二が引越してから、実際に、3日間泣いてたこと、それから立ち直ったことを示唆していると解釈したほうがいいようです。修二がいなくなって3日間泣いた、だから、彰がいなくなっても、当社比100%の実績値で、3日間泣けば立ち直れる。彰に言ったのは掛け値なしってところです。信子はうそはつきません。

年明けに修二が引越しして、1月9日に彰が引越しだから、3~4日、信子が泣いて立ち直るのに十分の時間があります。


第9話「デルフィーヌがカスミに化けてた」

ってのも違うみたい。

デルフィーヌが横山先生の詩集を店に置いてみるかと聞いたところに鍵があるようです。つまり、デルフィーネの仕事は、詩(死)を扱う商売。死を商売として扱う存在は死神です。デルフィーヌは、セミにも引導を渡してました。

となると、飛び降りたのはカスミという存在そのもので、じつはカスミは夢の中で死んで「取り返しのつかない場所」をさまよっていた。そこに、信子たちがやってきてカスミを起こす。カスミは死んだ存在から生きた存在へと転化。その際に、夢の中の植物の生と、夢の中のカスミの死の交換が行われ、夢の外のカスミは生き、夢の外の植物が死んだ。

そんな複雑怪奇な作業をやったのが死神デルフィーヌってところか。しかし、死神が神主してどうする、ってつっこみたい気分ですが、日本の「神」というのは、滅ぼされて死んだ権力者が祟りをなさないよう祭った、っていうのが元々らしいから、死神が神主しててもまあいいか。