野ブタ。をプロデュース -ふたつ勘違い-

ひとつ目は、修二のナレーション。「勝ちたい」じゃなくて「負けたくない」。相手も「人のしあわせを素直によろこべない奴」だから、とうちゃんじゃない。犯人のこと

ふたつ目、ラストで信子とともだちになったのは、同級生の蒼井カスミでした。同級生じゃ“ブス”と書いたときにアリバイがあるはず。だからA子≠カスミです。うーん、カスミはヒッカケの可能性大。ですから“犯人はまだ表舞台に立っていない”と訂正します。


何度か5話を見直して、やっぱ、かわいそうなのがまり子です。信子は彰とも修二とも気持ちのキャッチボールをしてもらえるのに、まり子は修二に受け止めてもらえない。デートもはじめてなら、手を握ったのもはじめてみたい。

信子とシッタカ用の弁当は、まり子弁当のまんまコピーでした。あの弁当は修二作でしょうね。信子はデート自体はじめてでデート弁当のノウハウがあろうはずもない。トーフ屋の親父さんにも到達不能なかわいらしさ。考えられるのは、修二が日々のまり子弁当のノウハウと味を投入した力作ということです。

ということは、修二が知っているが気付いていないことがあるということを示唆します。

修二は毎日まり子特製弁当を食べている。まり子弁当はデート弁当にぴったしのクオリティ。ということは、修二は毎日デート・クオリティの弁当を食べていたということです。つまり、まり子は毎日修二とデートをしていたつもりなんです。修二はたくみにデートを回避しているつもりだったろうけれどです。

うーん、修二くん、はやく気付いてやれよ


おもしろいシーンがひとつ、修二が屋上で信子にデートするよういうシーンで、修二が階段で向こうズネをぶつけますけれど、あれは、“信子の呪い”みたいです。「このまま一生だれとも付き合わずに寂しい人生おくるつもり?」って、いいすぎ。信子がキャリーだったら火ダルマにされるとこでした。向こうズネですんでホントよかったね~。


それから、彰が1億の昆虫図鑑を買ったのは代償行為ですね。つまり、彰は、信子の心を、買えるものなら1億だろうが手に入れたいということ。彰の胸の病は重症です。それに恋の病って不治の病ですもんね。よく効く特効薬はあるのですけれど・・・お金では買えない。